生への執着をミズエの中に置いていく。
生への執着=ナナミのイメージ。
ゼツのフミキへの執着。
独りぼっちの中に救いを求める。
ホシマチ・テンプウ
最強の精神エネルギー 霊性(チャクラ)
自分の血筋の者を皆消した。
情婦の腹に宿ったライマとフルだけ暁国に逃れる。
「ポリリズム」目が合えば幻惑される。
赤羊は悪の血を持つ。
自分も赤羊なので自分も悪である。
手始めに自分の一族郎党を消す。
極端な思考に走る傾向のある血筋。
思い込みは激しく純粋で、それ故に強い。
種族にとってのガン細胞。
この世に正義は無い。つまり全てが悪である。
自分の本然や霊性に従う時、人は最も強くなる。
最も純粋であるが故に最も純粋な悪で居られる。
人の本然は悪だから。
黒か白かではない。灰色でもない。
この世の不条理に自分の中で折り合いをつけ、自分で考えていくのが人の生
とゼツは言う。
自分が興味があるのは善か悪かではなく強いか弱いか。
これらと善悪との間には全く相関関係が無い
とゼツは言う。
テンプウのエニグマ。
右手に「サンダーホース」
左手に「ウィンドプロフェッサー」。
情婦が聞いていたのはテンプウも覚えていない独り言。
フミキはミズエの為に道を開く。
その背中がナナミとダブる。
ゼツに似た自分の不器用さを自覚する。