「エニグマ無しで炎が使える危険な種」として
世界中で抹殺対象になってしまった炎熱羊としての
自分に迷うナナセと
焼却炉に捨てられた所から人生が始まったミズエが語り合う。
二人は自分の出自を疑ってしまう、迷えるココロを共有する。
ナナセ「悩んでる人々が寄り集まったら・・・
皆同じだって思えて、少しは気が休まるよ」
ナナセ「僕を頼ってくれ。それできっと僕も救われる」
●第三話「女子力が足りない」
アゲハがミズエに安野モヨ子の「美人画報」を読ませている。
プラトが「要らん事教えるな!」と怒る。
「女子力上げないと女は幸せになれないんだよ!」とアゲハ。
アゲハ「そりゃウチも、大企業において、美貌とカラダを使って
のしあがるキャリア・ウーマンになりたかった・・・
とか夢想する事もあるけどさ・・・」
アゲハ「赤羊に生れついちゃったんだもん。しょうがないって感じ?」
アゲハ「ねっ、みーちゃん。女は目の前の現実しか見ない生き物なのよ」
アゲハ「個人的な過去なんて・・・バイオ・リズムに乗っかって
思い過ごしちゃって!」
アゲハ「女は笑って前しか見ない・・・って感じ?」
アゲハは手をグーパーして笑って、
人間のフリをして派手な格好で夜の繁華街に繰り出して行った。
プラト「こらー!もう、みーちゃんと関わらせないぞー!」
単位とらなきゃ。
単位ください。
お願い。
僕、頑張る。
理系の男になる。
終わり